<HO_Cad リリースノート> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  この度は、HO_Cad をダウンロードしていただき、ありがとうございます。  このドキュメントでは、HO_Cad Ver2.40の現状と、今後の展望をご紹介します。 また、コマンドの詳細等についてはヘルプをご覧下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆HO_Cad Ver2.40の現状◆     HO_Cad は開発途中の製図ソフトですが、概ね普通に使える二次元汎用CADです。  JWCデータがウインドウズ上で利用できる汎用CADとして、現バージョンでも十分使えると思い ます。  この章では、現在のところで使用できる機能等について説明します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ★画面構成について★(HO_Cadの画面と見比べながら読んで下さい。)  HO_Cadの画面は、大きく分けて3つのパートからできています。   ■ 1つ目は、画面の大半を占める描画キャンバスで、図面を表示・編集するエリアです。     ここは、図面データを表示・編集するほかに、マウス操作による次のズーム機能があります。    @図面拡大      描画キャンバス上で、マウスの左右のボタンを一緒に押し込んだ状態で、右下にマウスを移動     することによって拡大範囲の設定に入ります。      拡大する範囲が黄緑色の枠で囲まれます。      マウスボタンを離した位置で拡大範囲決定となり、描画キャンバスの図面は、拡大表示された     状態に変わります。    A一つ前の表示倍率の状態に戻す      同じように、マウスの左右のボタンを一緒に押し込んだ状態で、左上にマウスを移動すると、     図面が一つ前の表示倍率の状態に戻ります。    B初期の表示状態に戻す      初期の表示状態とは、用紙全体が描画キャンバス全体にちょうど収まる状態のことで、前記と     同じように、マウスの左右のボタンを一緒に押し込んだ状態で、右上にマウスを移動することに     よって初期状態に戻ります。    図面の作図データは、16のグループのそれぞれ16のレイヤに分けて処理することができます。    図面縮尺は、グループごとに設定できます。    黒いキャンバスの中に、赤い点線で矩形があるのが、用紙の大きさです。    図面の表示位置の上下左右の移動は、キーボードの矢印キーに対応しています。    拡大・縮小は、[ROLLUP]と[ROLLDOWN]キーに対応しています。   ■ 2つ目は、画面の左側に位置するコマンドボタン群と、画面最上部に位置するメニューバーです     30個あるコマンドボタン(以降はコマンドボタン群と書きます)は、HO_Cadの操作に関するボ    タンで、このボタンを押すことによって、メニューバーの内容が、コマンドの種類に従って変わっ    ていきます。     メニューバーは、前記のようにコマンドボタンに従って、必要な項目に変化しながら、操作を要    求していきます。     メニューバーの項目の内、項目名の後ろに(L)が付いているものは、描画キャンバス上にマウスを    おいたまま、左クリックすることで選択できます。 同じように(R)が付いているものは、右クリッ    クで選択できます。     また、メニューバーの左端に [ESC] が出ているときは、そこをクリックするか、またはキーボー    ドの [ESC] キーを押すことによって、一つ前の操作を取り消すことができます。          コマンドボタンのコマンド名の後ろにある1文字のアルファベットは、ショートカットキーを示 しています。  キーボードからこのアルファベット1文字を入力することによって、コマンドボタンを押すこと なく、コマンドを選択できます。     同じように、メニューバーの項目名の前に付いている@A等の数字もショートカットキーを示し ています。     キーボードからこの数字1文字を入力することによって、メニュー項目を選択できます。        その右側にあるボタンは、現在の表示範囲の範囲記憶ボタンで、図面を拡大している状態で、こ    のボタンを押すと、その時点の表示倍率と位置が、初期の表示状態として一時的に記憶されます。     この状態では、初期の表示状態に戻す操作をした場合、記憶された範囲が表示されます。     押し込まれた状態になっているボタンをもう一度クリツクして元に戻すと、範囲記憶も解除され    ます。     コマンドボタン群の左側にある ZoomIn と ZoomOut のボタンは、図面の拡大と縮小に対応して います。     この機能は、キーボードでは、[ROLLUP]と[ROLLDOWN]キーに対応しています。     その下にある Calc ボタンは、ウィンドウズの標準ソフトである電卓を起動します。     コマンドボタン群の下にある、6色のカラーボタンは、線色の選択ボタンで、その下は、線種の    選択ボタンです。     この2種類のボタンで選択された線種・線色で作図します。       ■ 3つ目が、画面の最下部に位置する、レイヤ切替パネルとその他の設定ボタン及び、最下部右側    のステイタスバーです。 レイヤ切替パネルは、0からFまでのレイヤの切替に使います。      レイヤ切替パネルの一つ一つのレイヤ番号の最上部には、そのレイヤに帰属するデータの有無が    3色のバーで表示されます。     左寄りの黄色のバーは線・円データを、中央の紫のバーは文字データを、右寄りの黄緑色のバー    はペイントデータの有無をそれぞれあらわしています。     レイヤ切替パネル上で右クリックすると、書込レイヤの変更になります。     書込レイヤにマウスポインタを置いて右クリックすると、書込グループの作図データを16のレ    イヤに分けて表示します。     書込レイヤにマウスポインタを置いて左クリックすると、書込レイヤの作図データのみを赤色で    表示します。     CTRLキーを押した状態で右クリックすると、更新禁止レイヤに設定できます。(現バージョンで    は無意味)     CTRLキーを押した状態で左クリックすると、ペイント通過レイヤに設定できます。     レイヤ切替パネルのすぐ上にあるのが、左から レイヤ名編集ボックス・補助線表示設定ボタン    ・書込グループ設定ボタンです。     書込グループ設定ボタンには、書込レイヤが表示されます。     また、ボタンをクリックすると、グループ切替パネルが表示されます。     グループ切替パネルの使い方は、レイヤのそれとほぼ同じです。     レイヤ切替パネルの右側にある off と表示されているボタンは、ペイントハッチを表示するか    どうかの設定と、ペイントに使用される色及びパターンの表示に使用します。     ボタンをクリックする度に、 off → on → off と切り替わっていきます。 ペイントハッチ    を使用していない場合は、このボタンは無意味になります。     onのときは、ペイントハッチを表示し、off のときはペイントハッチを表示しません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−         ■現在使用できない機能について        だいたい普通のCADとして使用できます。    押しても動かないコマンドがいくつかあります。     今後のバージョンアップにご期待下さい。    ■ ウィンドウズでのHO_CADと.jwc .hoc ファイルタイプの関連付けについて     ファイルタイプの関連付けについては以前からユーザーの意思によって行なうようにご要望があった    のですが、今回 ようよう 実現しました。     オプションコマンドの中に、関連付けの設定を行なうメニューを設けています。     新規インストールの際には、関連付けを行なうかどうかのダイアログが表示されます。     この件に関しては、よく分からない方は、関連付けを行なう「はい」で問題ないと思います。     後日何か支障が生じた時に、関連付けを解除すればいいでしょう。       ■ 線色変更とマウスカーソルについて      キーボードのスペースキーを押すことによって、画き込み線色を変更することができます。      これは、高解像度のディスプレイではカラーボタンが小さくなり、押しにくいのと、簡略化したコマ     ンドボタン群での線色の切り替えを意図したものです。      これに対応して、キャンバス上でのマウスカーソルを、画き込み線色に応じて任意のカーソルファイ     ルからロードできるようにしました。       スペースキーを押すと、マウスカーソルの色が変わり、カラーボタンを気にしなくても書き込み線色     の確認ができます。    ■ 線種変更について     キーボードのコントロールキーを押しながらスペースキーを押すことによって、画き込み線種色を変    更することができます。    ■ 文字種変更について     キーボードのF1からF10のファンクションキーで文字種変更ができます。     文字移動中に文字種変更ができるようになっています。    ■ ポップアップメニューについて     キャンバス上で、特定の位置をマウス指示する場面で、座標読み取り不可の位置で右クリックすると、    場面に応じたポップアップメニューが出ます。      現在のところは、線上指示と中間点と円中心しか作っていませんが、これは今後必要に応じて増やし     ていくつもりです。     オペレーターが意図しないで出てしまったポップアップメニューは、無視して本来の操作を行なうか    、エスケープキーで消すかで対処できます。     この操作方法については、マウスドラッグによるべきか、いろいろと試行錯誤したのですが、操作の    明示化を図る意味からもこれがいいだろうという結論に達しました。(初心者でも分かりやすいように)     マウスリードで失敗してポップアップメニューが出たときなど、邪魔になるケースもありますが、慣    れると結構使いやすいです。     ■ クロスラインカーソルについて     移動・複写・消去の各コマンドでクロスラインカーソルを表示するようにしました。    ■ ペイントハッチについて      HO_Cadでは、ペイントハッチという新しい考え方のハッチを取り入れています。      ペイントハッチは、実線で閉鎖された領域を、指定した色・パターンで塗りつぶします。      ペイントデータは、線や文字データ等と同じように、あるひとつのレイヤに帰属する、作図デ     ータで、データの形式からすると、実点データと似たようなものです。 ペイントはレイヤ順に描画していきます。     前のレイヤに画いたペイントの上に、次のレイヤで別のペイントをかぶせると、前のレイヤのペイン     トは、後のレイヤのペイントに隠れてしまいます。    ■ 印刷について 印刷範囲設定時のメニューの「線幅・印刷色と実点サイズの設定」で、印刷時の線の太さと色     、文字の色、実点の大きさを設定できます。 この設定によってカラー印刷できます。     ■ ファイルの保存について      現在は次の3通りの形式で保存できます。     @ JWC形式       従来のJW_CADのファイル形式です。       HO_CADで保存したデータをJW_CADでも開くことができます。       なお、現在のバージョンでは、日影図と2.5Dには対応していません。     A HOC形式        HO_CADの完全保存形式です。     B DXF形式        だいたい対応できていますが、完全に対応できてないアプリケーションもあります。    ■ 画面設定について      [オプション] →画面設定 で、コマンドボタン等の表示形式を変更することにより、パソコン     の画面内での、HOCの描画キャンバスの大きさを、より大きく取ることができます。 ※コマンドボタン非表示の状態でも、コマンドボタンのショートカットキーは生きてい     ますので、コマンドボタン非表示状態での操作は、全てショートカットキーですること     になります。 例)[入出力] なら キーボードの q を押す。    ■ 電卓について      コマンドボタン群の左側の下にあるCalcボタンをクリックすると、電卓がでてきます。      この電卓は、常にHO_CADの上に存在します。      小さく表示して、隅のほうに置いて使うと便利です。       キーボードで電卓を使う場合は、電卓にフォーカスがなければなりません。      キー対応は、ウィンドウズの電卓のキー対応とだいたい同じです。        ■ 線記号変形マクロについて      別に用意した「線記号変形マクロマニュアル.txt」に従ってマクロを記述することによって、ユーザ     ー独自の線記号変形を作成できます。      変形マクロファイルは、拡張子が .hoh のテキストファイルです。      ウィンドウズの「メモ帳」などで編集します。      本パッケージには、「変形マクロ例」と「電気」の2つのサンプルを用意しています。      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆今後の展望について◆  今後の機能強化の構想の一部をご紹介します。   ■ 実行速度の向上   ■ 機能の充実に従って、コマンドボタンの内容はどんどん変えていくつもりです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  実行中のバグや改善すべき点は、メールにてお気軽にどんどんご指摘下さい。   Email hiroshio@ho-cad.com