WindowsにXAMPP / WordPress / ActivePerlを導入



XAMPPとは



PHPを使ったプログラミングの作業にかかす事ができないローカル開発環境。
今回は、
そんなローカル開発環境の構築に便利な『XAMPP(ザンプ)』をWindowsの環境に
インストール方法と設定内容の覚書。
また、XAMPP は、完全に無償で利用することができます。
XAMPP 日本語公式サイト:https://www.apachefriends.org/jp/index.html

▼WEBアプリケーションの動作に必要なツール

目 次



  1. XAMPP のダウンロード
  2. XAMPP のインストール
  3. XAMPPのコントロールパネル操作
  4. Webサーバー、データベースの起動
    1. 4.1 Apache の起動方法
    2. 4.2 MySQL の起動方法
  5. セキュリティ設定を変更する
    1. 5.1 MySQL(MariaDB)のパスワードを設定する
    2. 5.2 phpMyAdminの認証設定を行う
    3. 5.3 XAMPPの稼働を停止させる。
    4. 5.4 phpMyAdminの設定ファイル「config.inc.php」の編集
    5. 5.5 設定ファイルの変更反映を確認
  6. データベースを作成する
  7. WordPressのダウンロードとインストール
    1. WordPress の ダウンロード
    2. WordPress の初期設定とインストール
  8. ActivePerlのダウンロードとインストール
    1. 8.1 ActivePerlのダウンロード
    2. 8.2 ActivePerlのインストール

1. XAMPP のダウンロード

XAMPP 日本語公式サイトにアクセスします。
XAMPP のダウンロード


XAMPP は Windows、Linux、OS X の3つの OS 向けのものがあります。
Windows 用の最新版(安定版)は、
"Windows 向け XAMPP" のボタンをクリックすると、ダウンロードできます。
"その他のバージョンについてはこちらをクリックしてください" をクリックす
ると、右側に表示されているバージョン以外のバージョンが表示されるので、
必要に応じてこちらから好みのバージョンをダウンロードすることもできます。
英語表示になっていたら、右上の言語を変更することで日本語表示もできます。



今回のダウンロードファイルは、
Windows版の xampp-windows-x64-8.1.6-0-VS16-installer.exe です。
64bit の PC版

32bit版は Ver 1.8.2 等のバージョンをご利用下さい。
32bit版ですが、64bit版 OS でも動作します。




Ver 1.8.2等


2. XAMPP のインストール

以下は Windows Server 2019 を使った Windows 版のインストール方法についてです。
OS の種類によって表示される警告などが異なる可能性があります。
ダウンロードした、「xampp-windows-x64-8.1.6-0-VS16-installer.exe」をダブルクリックする。
"開いているファイル - セキュリティの警告" または
ユーザーアカウント制御(UAC)の警告が表示されたら、「はい」をクリックします。




ウィルス対策ソフトがインストールされている場合、
「使用しているウィルス対策ソフトによりインストールの動作が遅く
なったり、妨げになる可能性があるが続けますか?」
というような確認画面が表示されるので、「Yes」をクリックする。
セットアップ開始の画面が表示されるので「Next」をクリックします。

インストールするコンポーネントを選択する画面が表示されるので、
不要なものがあればチェックを外します。
( 不明な場合はそのまま全てを選択された状態で大丈夫です。)
「Next」をクリックする。

インストールするディレクトリを指定します。
デフォルトの「C:\xampp\」で問題ないと思いますが、
変更する場合は表示されている文字を直接編集するか、
右のフォルダのアイコンをクリックしてインストール先を指定します。
「Next」をクリックします。


Language 選択画面が表示されるがそのまま 「Next」をクリック。


Learn more about Bitnami for XAMPP □ にチェックが入っていると、
その説明が表示されるので、チェックを外して「Next」をクリック。


インストールを開始の確認画面(Ready to Install)が表示されるので、
「Next」をクリックします。
xampp_control以下画面が表示されインストールが開始されます。
使用している環境により、数分(5分~10分程度)で終了します。


ファイアウォールの警告がでたら、
確認して問題がなければ「アクセスを許可する」をクリックします。

インストール完了です。
□ Do you want to start the Control Panel now ? にチェックが入って
いる状態で「Finish」をクリックします。


しばらくすると、XAMPP のコントロールパネルが起動します。


3. XAMPPのコントロールパネルの操作



▼補足) XAMPP のコントロールパネルの日本語化(英語版でも充分使える。)
  • c:\xampp\locate\ja\LC_MESSAHES フォルダを作成する。
  • 下記のファイルをコピーする。
    xampp_control.mo
    xampp_control.po xampp_controlの日本語モジュール
  • c:\xampp\xampp-control.ini を TeraPad 等で開く。
  • {Common] セクションの Language=English を Language=ja にする。
  • 上書き保存する。
  • c:\xampp\xampp-control.exe をクリックすると日本語化されて表示される。


右上のボタンをクリックして各設定を行うことができます。
編集プログラムを TeraPad.exe にしています。


Web サーバーソフト(Apache)や、データベース・ソフト(MySQ)毎にポート番号
を指定する必要がある。
これを識別番号として、初めてユーザーとサーバーの相互応答が可能になる。
一般的にHTTP サーバーのポート番号には 80、MySQL には 3306 が使用される。
XAMPPをインストールすると各ソフトに一般的なポート番号を自動で振られる。
番号が既に使用されていると、重複していることをエラーで知らせてくれる。
解決策として、
「既にインストールして使用しているソフトのポート番号を変更する」という
方法が考えられる。
XAMPP には、そのためのチェックツールや設定が備わっているため、これらを
活用して問題を解決しよう。
XAMPP管理ツールの右側にあるをクリックしてポートを調べる。


4. Web サーバー、データベースの起動



WordPress を使用するには、前もってWeb サーバーソフトを起動する必要がある。
ここでは次の2つのソフトを起動させる手順を解説する。
  • Apache(Web サーバー)
  • MySQL(データベース)

4.1 Apache の起動方法



XAMPPの管理画面にあるApacheのをクリックする。

Apache の文字の背景色が緑色に変わる。
また、下部のログに「running(起動中)」というステータスが表示されたら、
Apcheの起動は成功だ。


4.2 MySQL の起動方法



XAMPP の管理画面にある MySQL のをクリックする。

Windowsセキュリティの重要な警告 ダイアログが出たら、
□プライベートネットワーク....にチェックを入れて アクセス許可する(A) を
クリックする。
MySQL の文字背景が緑色に変更し、ログにも「running(起動中)」と表示されたら、
問題なくソフトが起動している。
次にをクリックして、MySQL の管理ページを開く。
「phpMyAdmin」画面が表示されたらソフトの起動も管理ページも問題ないことがわかる。


5. セキュリティ設定を変更する



MySQL(データベース)等に関する、セキュリティの設定の変更を実施する。 設定すべき項目は以下の2つだ。
  1. 外部からのアクセスを制限する為に、
    デフォルトでは設定されていないMySQL(MariaDB)のパスワードを設定する
  2. ネットワーク経由のアクセスを制限する為に、
    ブラウザでデーターベースを管理する PhpMyAdmin に管理者パスワードを設定する
「アクセスを防ぐ為にパスワードを設定」が必須である。


5.1 MariaDB(MySQL)のパスワードを設定する



「XAMPP」のデータベース「MariaDB(MySQL)」のログイン情報は、
ユーザ名は「root」がデフォルトで設定されているが、このパスワードは未設定です。
パスワードが設定されていないと、外部からのアクセスにより容易にDBの書き換えが
可能になってしまうので、このパスワードを設定する。
1. Windowsキー + R を押す。

2. cmd と入力して OK をクリックする。
   
3. コマンドプロンプト画面が開きます。 4. キーボードで cd\xampp\mysql\bin と入力して Enterキーを押す。 5. キーボードで mysql -u root と入力して Enterキーを押す。 「-u root」は「root」というユーザーでログインするという意味。
6. 下記のような内容が表示される。 7. rootユーザのパスワードを設定する。 MariaDB[(none)]>の右に、set password=password('自分のパスワード'); と入力する。 ※”自分のパスワード”は、任意の文字列で構わない。 ”Query OK?”という文字列が出現すれば大丈夫です。(パスワード設定完了) 8. パスワード設定完了ので、 接続を終了するコマンドの quit と入力して Enterキーを押す。 9. コマンドプロンプトの終了は exit と入力して Enterキー を押す。 または、ウインドウの右上の X をクリックする。

5.2 phpMyAdminの認証設定を行う



XAMPP コントロールパネル を開いて、MySQL のボタンをクリックして
phpMyAdminにログインできるか確認する。
以下の様なエラーメッセージ表示される。

このメッセージは、phpMyAdminは、ログイン情報を設定ファイルから読み込む仕様に
なっているので、このファイルの設定を変更する必要がある。
これからその設定手順記述します。

5.3 XAMPPの稼働を停止させる。



ローカルファイルの編集を行うので、XAMPPの稼働を一旦停止する。

必ず「Apache」と「MariaDB(MySQL)」のボタンを押して、サービスの停止を
行なった後、ボタンを押して XAMPP を終了する。



5.4 phpMyAdminの設定ファイル「config.inc.php」の編集



設定ファイルのパスは、C:\xampp\phpMyAdmin\config.inc.php です。
※編集前にファイルのバックアップを取ることをお薦めする。
このファイルを TeraPad.exe で開く。
/* Authentication type and info */の下の 5項目 があります。


/* Authentication type and info */ の下の 2行 を編集します。
  • 'config' 'cookie' に変更する。
  • 次の行の 'root' '' に変更する。
TepaPad で上書き保存する。

1項目目を 'cookie' にする事で、 phpMYadmin にアクセスする時、
ユーザー名とパスワードを
入力する認証画面を表示させるための設定です。


5.5 設定ファイルの変更反映を確認



再び「XAMPP コントロールパネル」を起動する。
Apache と MySQL のボタンを押し、Apache と MySQL を起動する。


MySQL の ボタンをクリックして phpMyAdmin にログインできるか確認する。


すると、以下の様なログイン画面が表示されます。
ログインの認証画面が表示されずエラーになる場合は、
ブラウザの履歴やキャッシュの削除を実施後、再度ページ読み込みを行おう。
C:\xampp\phpMyAdmin\config.inc.php を変更の確認もして下さい。
ユーザー名に root を、パスワードに「先ほど設定したパスワード」を入力後、
「実行」をクリックすると先ほど確認した phpMYadmin の画面が表示されます。


ログイン後下記のエラーが表示された。


  1. TeraPad.exe で config.inc.php を開く。
  2. $cfg['blowfish_secret']の定義の行を探す。 ( 先頭あたりにある。 )
  3. 後で問われることはないので適当なアスキー文字列に書き換える。
    'xampp' を 12345678901234567890123456789012 等に変更する。
    (ちょうど32バイトの数字文字にする。 なぜかアルファベットを使うとエラー)
  4. 上書き保存する。
  5. phpMyAdminの管理画面を呼び出してログインすると、エラーがなくなる。

事前に config.inc.php はバックアップを取ることをお勧めします。



6. データベースを作成する



セキュリティの設定が完了したら、
WordPressのインストールに先立ち、データベースを作成しておく。
先ほど開いたphpMYadminの「データベース」タブをクリックする。
任意のデータベース名を入力して、「作成」をクリックする。
データベース名はわかりやすい任意の英数字を入力する。
ここでは「wp-01」というデータベースを作成した。
照合順序は、「utf8_general_ci」を選択する。
「データベースを作成しました。」と表示されたら成功です。


7. WordPressのダウンロードとインストール


WordPress をインストールするには XAMPP の次の4つが必要になる。

  • Apache(Webサーバーソフトウェア)
  • MySQL(データベース)
  • PHP(プログラミング言語)
  • phpMyAdmin(データベース管理ツール)
これ以外のチェックは特に必要ない。 XAMPP導入時に必ずチェックして下さい。

7.1 WordPress をダウンロードする



WordPress の日本語公式サイトにアクセスし、
右上の「WordPressを入手する」をクリック。


画面が遷移するので「WordPressをダウンロード」をクリックする。

解凍した WoordPressデータを wordpress フォルダをコピーして保存する。

データの保存先は、「 C:\xampp\htdocs 」直下です。


コピーが完了したら、WordPress のトップページにアクセスする。
(※ アドレスは http://localhost/wordpress/ となる)
※ WordPress にアクセスする前に Apache と MySQL を「Start」ボタンを
クリックして起動する。

7.2 WordPress の初期設定をする



WordPress のトップページにアクセスすると次の設定画面が表示される。
さあ、始めましょう をクリックする。




データベース名は、「データベースの作成」で作成した「wp-01を入力する。
ユーザー名とパスワードには、セキュリティで設定を行った
phpMyAdmin にログインするユーザー名とパスワードを入力する。
ホスト名は、「localhost」のまま。
「テーブル接頭辞」は、1つのデータベースに複数の WordPress をインストール
する時に必要です。
でも、ここでは1つのサイトがあれば十分なので、デフォルトの「wp_」のまま。
入力が完了したら「送信」をクリックする。

続いて次の画面が表示されたら「インストール実行」をクリックする。
下記の画像の通りすべて入力する。


入力が完了したら「WordPress をインストール」をクリックする。


「成功しました!」と画面が表示されたら「ログイン」できるので確認する。
「必要情報」で入力した内容が、
WordPress のサイト名、また管理画面にログインする情報となる。


先ほど入力した情報を通り入力して「ログイン」をクリックする。


管理画面が表示される。続いて実際に表示されるブログサイトを確認する。

左上のブログサイト名(Yakushima-tonbo WPデザイン)をクリックして下記の表示画面
が出たら導入完了です。


8. ActivePerlのダウンロードとインストール



以前ダウンロードした ActivePerl-5.26.3.2603-MSWin32-x64.exe を導入しました。
導入フォルダは事前に作成して下さい。
今回 c:\usr にしました。

現在 ActivePerl のダウンロードは公式サイトでは会員登録しないとインストール
ができません。 また自動導入されます。
以前のようなmsi形式 または exe形式での提供はしていません。

8.1 ActivePerlのダウンロード



2022/09/21現在下記のサイトから ActivePerl 5.28 がダウンロード可能です。
ダウンロードは自己責任でお願いします。リンク先は非表示ですが DL可能。
ActivePerl-5.28.1.2801-MSWin32-x64-24563874.exe
ActivePerl-5.26.3.2603-MSWin32-x64.exe
ActivePerl が入手できない方は、Strawberry Perl をご利用下さい。
Strawberry Perlのダウンロード及びインストール

8.2 ActivePerlのインストール



1. 事前に c:\usr フォルダを作成する。

2. ActivePerl-5.26.3.2603-MSWin32-x64.exe をクリックする。

3. Next をクリックする。
   

4. I accept the terms i the License Agreement にチェックして
    Next をクリックする。
   

5. Custom を選択して Next をクリックする。
   

6. 導入フォルダは先ほど作成してフォルダ c:\usr を Browse をクリックして
   選択する。
   

7. Location: C:\usr\ になっていることを確認して Next をクリックする。
   

8. □ Add perl to the PATH.........
   □ Create Perl File extension...
   に チェックが入っていることを確認して Next をクリックする。
   

9. Install をクリックする。
   インストールが開始されるのでしばらく待ちます。
   

10. □ View readme file のチェックを外して Finish をクリックする。

    これで導入完了です。

11. Perl が動作することを確認する。

    Windowsキー + R を押して cmd と入力し OK をクリックする。

12. 黒いウインドウのコマンドプロンプトが開く。

13. キーボードから perl -v を入力して Enterキー を押す。

14. 下記の表示が出たら動作確認完了です。(画像は ActivePerl 5.28 です。)

   

   setコマンドで PATH が通っていることを確認する。
   

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Last Modified 2022-09-20 © N.Misumi 2007/2022 - All Rights Reserved

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